バイリンガル教育を始める前に理解すべき4つの事実#2

#1では、バイリンガル教育を始める前に理解すべき4つの事実の2つの事実を紹介しました。#2では残りの2つを公開!

ネイティブの先生とコミュニケーションをとる

Teacher Telling A Story to children.

幼児の英語力は、英語の環境下にいる時間に比例して伸びます。ネイティブの先生と時間を共にすることによって、日本にいながら英語圏での生活環境がつくれるのです。

幼児が英語を習得することは、実は単純な事なのです。日本人の幼児が日本語を習得するのと全く同じ方法を取ればいいのです。それには英語ネイティブの先生と長い時間を過ごすことが、英語習得の唯一無二であり確実な方法です。

日本人の子供が日本語を覚えるのは、日本語話者である両親、とりわけママと接する事によって覚えていきます。英語を習得するには、英語を母国語とする先生と長時間接することによって、日本の子供が日本語を話すこと同様に英語を自然に習得していきます。

では、英語ネイティブの先生だったら誰でもいいのか?というとそうではありません。子供の長所と短所をしっかり見分け、子供が英語を話せるように導くこと、またそのような環境を自然に作り出せる事のできる先生である必要があります。

世界の60%はバイリンガルであることを知る

日本から離れて世界を見てみると、実に世界中の60%の人が2か国語以上を話します。つまり、バイリンガルは何も珍しいことではないのです。反対に1つの言語しか話せないモノリンガルの方が珍しいのです。

モノリンガル(母国語のみ話す人):40%
バイリンガル(2カ国語を話す人):43%
トライリンガル(3カ国語を話す人):13%
マルチリンガル(2カ国語国語以上を話す人で通常4カ国語を話す人):3%
ポリーグロット(多カ国語を高レベルで操る人で通常5カ国語以上を話す人):1%

特に英語は世界で15億~20億人が使用している世界で最も普及している言語です。ビジネスシーンにおいては、英語を話せないとグローバルを舞台に仕事をするスタート地点に立てません。

英語という言語を話せるようになると、言語習得以外にも様々な能力が培われます。物事を論理的に話せる様になったり、自己表現力が向上したり、多様性を受け入れられるようになったりします。これらの能力は、グローバル化する現代において今後ますます必要となってくることでしょう。

生きた英語を話せるバイリンガルを育てる意味

日本での幼児英語教育は、今変動期を迎えています。今までは「英語に親しむ」ことに焦点が当てられていましたが、これからは「生きた英語を話せるバイリンガルを育てる」英語教育へ変わってきているのです。

しかし最近では、英語学習自体に意味がないと言われる方もおります。IT技術の発達により、今後翻訳ツールがあればわざわざ多言語を学習する意味がなくなるというのがその理由です。

確かに翻訳ツールの技術が向上すれば、ほとんどの場合「言語としての」意思の疎通が取れるかもしれません。しかし、バイリンガルを育てることは単に「英語を話せる」子供を育てるのではなく、言語の後ろにある文化や習慣、人種や宗教等、様々な考え方や価値観を学ぶことができるのです。

これからの時代を生きぬいていく子供たちには、英語という言語を通して、創造力、批判的思考、問題解決能力など21世紀を生きていくために必要なソフトスキル、ならびに人間力を養っていく事が非常に重要なのです。