前回は子どもが自分の望む人生を手に入れるために知っておくべき7つの真実のうち4つを紹介しました。今回は残りの3つ。
5.教育が重要だということ
学校教育は時間の無駄だと考えたことはありませんか?ほとんどの子どもは学校教育の在り方や存在意義や教科の内容に関して無駄、若しくは楽しくないと感じているのが現実です。
たしかに大人になって因数分解の問題を解くことも、歴史の年表を覚えたり、古文を読んだりすることはありません。バブル期までの日本では、そのような教育が必要でしたが、それ以降の時代では、自分で考えて行動できるスキルが必要になっていました。
そういったた教育が必要とされながらも今までは戦前からの教育と何ら変わらない時代がずっと続いていました。しかし、日本でもようやくアクティブラーニングや子どもの主体性を大切にすることが教育現場に取り入れられる時期にきました。
学校教育には目の前の問題を解いたり暗記したりすることが目的ではなく、もっと高い目的があることを親として伝える必要があります。上述した批判的思考能力のような非認知能力を持つことが、目まぐるしく変わる世界の中で、自分自身で何が必要で何をするべきかなど、臨機応変に物事に対応できる大人になる事ができるのです。
6.人生の辛さも楽しみの一環である事
人生の最終ゴールを達成することのみに価値を見出して満足する人は、人生の途中で起こり得る多くの喜びや楽しみを逃しています。人生は平たんなものではなく、山あり谷ありです。辛くて大変な時期もあれば楽しくてキラキラしている時期もあるという事を子どもたちが知っておくことは非常に重要です。
夢を実現したときだけではなく、夢に向かって突き進んでいる間も、たくさんの楽しみや満足感があります。友人、家族、そして新しい経験などが、自分の人生にとってどれほどかけがえのないものであるかに気づくことが出来ます。
成功への道のりを楽しむことが出来る人は、目標を達成して初めて幸せを感じれる人よりも、幸せになれる回数が断然多いのです。日々の小さな幸せを感じて、より良い人生を過ごしてくれることを子どもに願っている親であれば、この事を子どもに伝えましょう。
7.思いやりを持った人間である事
あなたの考え方や信念、見解がどうであれ、人として思いやりを持ち、他人を気遣うことは、充実した人生を送るために非常に重要です。思いやりと人々を大切にすることの重要性を子どもに見せることによって、例え親と子どもの意見が違ったとしても、あなたはあなたの子どもがより思いやりを持った人間になる手助けをしている事になります。
文化や習慣、宗教や肌の色が違う人間がいること、そうした外見的違いに目を向けるのではなく、人間の本質で共通する部分を見ることができる人間になったとき、私たち人間はお互いを尊重し、思いやりと優しさに満ちた素晴らしい世界で暮らすことが出来るようになるでしょう。
こうしたことを子どものうちから学ぶことによって、自分の信念と道徳心を強く持っている思いやりのある大人に育っていくことができ、上記のような理想的な世界に近づくことでしょう。