攻撃的な子どもから自分の子どもを守る6つの方法#1

まずは実際に聞いた恐ろしいお話しから始めます。ある親子が公園で遊んでいました。子どもは3歳の女の子です。前日に降った雨のせいで公園にはたくさんの水たまりがありました。その3歳の女の子は水たまりで遊んでいたそうです。

そんな時、公園の反対側から3歳の子どもより少し大きな男の子と女の子が水たまりを踏みながら3歳の女の子の方に向かってきました。そして3歳の女の子に対して「どけ!」と言って彼女が遊んでいた水たまりから追い出そうとしました。

このような経験をすると小さい子どもにとって非常にトラウマな出来事になる可能性があります。私たちは親としてこのような出来事から自分の子どもを守りたいと思っているでしょう。

しかし、私たちは24時間子どもと一緒に過ごすわけではないので、全てを守ることはできません。こうした状況になったとき、子どもが自ら考えて攻撃的になることなく問題を解決できるように親として子どもをサポートして上げる事が大切です。

攻撃的な人間に対峙するとき、私たちは自分の尊厳と相手に対する思いやりを持って、常に落ち着いた状態でいる事を学ぶ必要があります。このように怒りや悲しみなどのマイナスな感情ではなく愛情などプラスの感情をもつことによって私たちの状況を変える事ができるのです。では実際にどのように対処していけばいいのか見ていきましょう。#1では3つの方法を紹介します。

1.適切な対応を自分の中でモデル化する

「どうしたの?怒っているように聞こえるけど、他の子どもたちが水あまりで遊んでほしくないってことかしら?」など、あくまでも冷静になって攻撃的な子どもと対峙する必要があります。

日常生活の中で、激怒した人と関わりを持つことはあまりありませんよね。しかしそういった態度をする人のほとんどは、自分の立場を認めてもらいたいだけなのです。あなたが、彼らの訴えや認めてもらいたい事を理解している事を本人に知らせれば、彼らは落ち着きを取り戻す場合がほとんどです。

上記の子どもの場合でも、何か嫌な気分になる理由があると思われる子どもと話をしているので、その子どもの視点を認めてあげることだけで問題を解決できるかもしれません。

「この水たまりをみんなでシェアするのは難しいよね。でも心配しなくていいんだよ。ここには子どもたちみんなが遊べるだけの水たまりがあるから。」あなたが親切で共感すればするほど、攻撃的な子どもの攻撃性は弱くなります。もしかすると笑顔を見せて一緒に遊ぼうと誘ってくるかもしれません。

2.今起こっている事が安全であることを自分の子どもに伝える

次に、自分の子どもに目を向けて語り掛けてください。「あなたが水たまりで遊んでいる事に対して彼らは怒っているんだけど、心配しなくて大丈夫だよ。私がしっかりと話をしてみんなが安全で安心して遊べるようにするから。水たまりはたくさんあるから、みんなで遊べるからね。」

このようにして自分の子どもに安心感を与えるようにしてください。このやり取りを相手の攻撃的な子どもが聞いていたとしても問題ありません。

3.もし相手の子が不適切な言動をした場合

「この水たまりは僕だけが遊べるんだ!」のような事を言ったり、自分の子どもを押しのけたりしようとしたり、不適切な言動や行動を相手の子どもがとった場合、親は自分の身体を使って、子どもたちの間に入ることで自分の子どもを守る必要があります。

今回は少し強めの口調で相手の子どもに伝える事を必要とします。例えば「この水たまりをみんなで使うのが難しいかもしれないけど、これはみんなの水たまりだよ!だから私たちはこの水たまりの場所から離れないでここで遊ぶからね。水たまりはまだたくさんあるから、他の水たまりで遊ぶこともできるんだよ。」としっかりと自分の意思を伝える事です。